
MRFもMMFも投資信託の一種です。 投資信託とは、投資家から集めた資本をまとめ、 専門家が株式や債権等に投資し、運用する金融商品です。 投資信託の運用成績は、市場の状況によって変動します。
運用がうまくいけば利益を得られますが、 運用がうまくいかなければ損失することもあります。 投資信託は元本が補償された商品ではないのです。
MRFとMMFは、安定した収益を確保することを目的に、 公社債(国債、地方債、社債等)、譲渡性預金や コマーシャルペーパーなどの短期金融商品を中心に運用がされています。 MRFとMMFのリスクは極めて低くなっています。
MRFとMMFともに、元本割れしたことはあるのでしょうか。 MRFは、運用が開始されてから、一度も元本割れをしたことがありません。 MMFが一度だけ、元本割れを起こしたことがあります。
2001年11月末に、MMFを含む債券型投資信託の 基準価格が10,000円を割りました。 アメリカのエネルギー商社エンロンによる粉飾決済の懸念が 広がったことがきっかけです。
その後、MMFに関しては、取引債権の期間、 格付けに関するルールを厳格化するなどの対策が取られ、 運用の安全性が高められました。
流動性と安定性が高いMRFとMMFですが、 元本が補償されているわけではなく、 リスクを完全になくすことはできません。 しかし、銀行に預金をしているよりは、高金利となることも確かです。 よく状況を調べ、しっかりした判断の元での運用が必要です。