
MRFとMMFはどちらも、元本割れのリスクが低く 安全性の高い短期公社債やコマーシャル・ペーパーなどの、 短期金融商品を組み入れて運用する、投資信託です。
毎日決済して、その分配金は月末にまとめて再投資されます。 株式等の利金、分配金や売却代金を運用することで、 利子の付かない預り金とするよりは、収益が得られます。 証券会社においての、預金のような存在と考えるとわかりやすいでしょう。
どちらも預金のようなものと言っても、 MRFは普通預金、MMFは定期預金のような位置付けになります。 よく似たこの二つの金融商品ですが、いくつかの違いがあります。
MRFは、株式などを売却した資金を、自動的に買付し運用します。 証券口座に入金すると、MRFで運用されることになります。 MRFは証券総合口座専用の投資信託として、 頻繁な資金の流出入が予想されるため、 MMFに比べ、流動性が考慮された運用となっています。
MMFは、買付、解約に手続きが必要です。 そしてMRFとMMFの大きな違いは、 MMFは30日以内に解約した場合、 信託財産留保額という手数料がかかる点です。
これは、MMFがMRFよりも期間の長い債券に投資を行うためです。 運用期間が長くなることで、一ヶ月は売却ができないことになっています。
MMFはMRFほどの流動性がないことから、 リスクはMRFより高くなります。 しかし、長く運用を行うため、 MMFの方がMRFよりも高金利になります。